第3集が発行されてやっと第1集から横並びの連続図案シートであることがわかったと話が伝わってきました。私も手持ちのシートを並べてみましたらその通りでした。日本の正刷切手では2009年発行の「日本開港150周年」が最初の連続図案シートです。左から右へ長崎、横浜、函館の順に並べるとシート地下部の模様が繋がります。なので、この天体シリーズが2番目と言えます。シリーズ完結の暁には壮大なパノラマが展開されることでしょう。今からたいへん楽しみです。
ところがもう一点関心を引いたことがありました。7番切手の「テーベ」に6本足のタコ型宇宙人が潜んでいるではありませんか(白矢印)。これ、一種のシークレットマークのようなものではありますが、宇宙人が登場した日本の正刷切手の第1号だと思います。
宇宙人なんて所詮はファンタジーのお話の中だけのことに過ぎません。セントルシア(左)のディズニー切手に登場したのもディズニーの世界だから。オランダ領アンチル(右)の小型シートもテーマが児童福祉ゆえのこと。つまり、宇宙人を描く切手が発行されるにはそれ相応の限定的な条件下の場合に限られます。宇宙人を描く切手もなんとはなしに気にかけて手元に残しておいた甲斐がありました。
パラグアイは1970年代、旧共産圏にも引けを取らない安直なトピカル切手を濫発していました。その時代に天使型の宇宙人を描く切手を発行しています。運良く実逓カバーを所持していますので表裏両面をご覧いただきます。