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モンスター・クレーマーたちのせいです

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 去る3月16日に東京2020聖火リレー小型印のプレスリリースがありました。その第2項「押印サービスの実施方法」を見て愕然とした方は一体何人いらっしゃるでしょうか。大規模に行われる押印サービスにしては異様な厳しい制約です。郵便局での押印といえども郵頼は一切ダメ、臨時出張所での押印は記念押印だけで引受消印は不可です。改めてよく考えてください。

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 とにかく制約が極端です。おかしいと思って伝手を辿って聞いたところ、とんでもない答えが返ってきました。オリンピック協賛なのでJOCとの契約上の制約があるのは表向きの理由で、本音は 「郵趣家のための押印はしたくない」なのだそうです。窓口で怒鳴り散らす人、明りょうな規程違反であるチョン消しを強要する人など、モンスター・クレーマーに辟易しているとのこと。
 特に郵頼が酷い。今も実際にいるのは1ミリ単位で押印位置を指定くる男性。印影がちょっとでもずれたり傾いたりしていると何度も何度も押し直しを要求してくるそうです。押印技能一級を持っている私ですら「そんなキチガイは拒絶して良いのでは?」と言ったのですが、そこを超真面目に対応されている局員氏。なんとも申し訳のないことです。今回のリレー小型印の郵頼全面アウトはそういうことだったのです。

 モンスター・クレーマーたちは知らないと思いますが、実は悪質な押印客はすべて調査済です。しかも公益財団法人日本郵趣協会(JPS)にも属していないアウトローばかりであることも把握されています。JPS支部なり各地の郵趣会に属し一般社会と同じように人に揉まれて常識を身につける気すらないない彼らのせいで、私たち一般の郵趣家の印象まで悪くなっています。押印を依頼した時の局員さんの異様な緊張ぶりに遭遇したことがある人が多いと思います。そう、モンスター・クレーマーたちのせいです。
 これから臨時出張所における具体的な押印サービス内容が発表されるでしょうが、さらに厳しい制約が課せられていることでしょう。間違いなくモンスター・クレーマーたちのせいです。

 郵便局でそんなモンスター・クレーマーに遭遇したら他人事と思わず積極的に介入して糾してください、諫めてください。今回の聖火リレーに限らず、風景印や小型印の使用開始の際、ちょいちょい郵頼を受け付けていただけない事例が散見されます。これ以上迷惑をかけ続けると、本当に「郵頼一切禁止・現地での当該切手の記念押印のみ」になる危険性があります。この文章を見せ、椙山がそう言っていたとおっしゃっていただいてけっこうです。いつでも受けて立ちます。

 これまでに何度も書いていますよね、とにかく郵便局さんと揉めるなと。こちらは遊びでも郵便局さんにとってはれっきとした仕事です。押印後にはきちんとお礼を述べ、郵趣用名刺を置いて退出するくらいの礼儀作法を欠かしてはいけません。予定がわかっていたら訪問日時を事前にはがきで一報しておくのも可能な限り実行してください。

 

 

 


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