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手押印をやめて機械印刷にしよう

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 日加修好80年記念の切手付き封筒です(カナダ・2009)。カナダではこれをCommemorative Envelopeと呼び、Pスタンプのファミリーと理解されます。その注目点は消印も印刷であることです。やってることはかつてのアラブ土侯国のC.T.O.と同じですが、手押印(ハンド・スタンプ)も広義には印刷の一種ですから、それを人間がやろうが機械がやろうがどちらでも構わないでしょう。特に初日カバーのような規格品であれば、同じ位置に鮮明に郵便印があることの方が商品としては優れています。

2021033004  もうひとつはガールガイド100年の公式初日カバーです(オーストラリア・2010)。こちらは専用封筒に切手が貼られています。よく見る一般的な初日カバーです。面白いのはやはり消印で、インクではなく赤銅色の箔押し加工です。いわゆるホット・スタンプ方式です。つまり機械による押印です。手押印にこだわらなければこうした変化も楽しめます。

 印刷による初日カバーのメリットは、切手帳に比べて製造コストが格段に安いこと、消印済なので売れたら売れただけ利益に計上できること、消印済なので額面に拘らない価格設定ができること、豪華な作りにすれば日本だけでなく外国にも割増価格で売れること、モンスター・クレーマーが押し方について付け入る隙を与えないこと、当然チョン消しも完全に撲滅できること、そして一連の事業をすべて外注できることです。

 日本郵便さんはご存知かどうか、私たち郵趣家は切手のみを残し切手帳は捨ててしまいます。基本的にアルバムリーフに収まらないもの、嵩張る分厚いものは邪魔物としか見做さないからです。

 

 

 

 


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