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祝・おもしろジャポニカ切手図鑑

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 2023年8月1日、表題本が全国一斉に発売開始されました。それを記念して秘蔵品をご紹介します。ブータンが1964年に発行した「東京オリンピック」記念切手(7種+S/S)からサッカー2NU切手のラフスケッチ、フルカラー手描き原画、モノクロ写真原画のセットです。それぞれを糊でリーフに直接貼ってあります。右下には実際の記念切手実物も貼ってあります。

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▶︎Rough sketch in colour
 色鉛筆で描いているようです。

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▶︎Final art work in colour
 切手実物と比較すると原画は約2.3倍の大きさで描かれています。使われている絵具は不透明水彩のようです。また、国名や東京五輪のロゴなども丁寧に原画に直接描き込まれており、想像以上に丁寧な仕事であることが見て取れます。

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▶︎one colour Photograph
 上記フルカラー原画を白黒フィルムで撮影したプリントだと思います。ただ撮影しただけではハイライト部がはっきりしなかったようで(要は暗すぎる)、ボールや襟部分に淡グレーで加筆して明るくしています。白黒原画は販売カタログなどの宣伝用媒体に必要だったのでしょう。

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 旧蔵者さんはまめな性格だったようで、販売された時の広告の切り抜きまで一緒に保存されていました。広告の印象から、私も若い頃に利用していたオーストラリアの切手商「シンデレラ・スタンプ社」だと思います。こうした横流れ品をはじめとしていわく付きの品物を主体に扱っていたヤバイ系のディーラーでした。1990年代末頃で$375(US)というと、$1=¥130として¥48,750。往時は約5万円相当であったものと推定されます。ただし、同社は今世紀初め頃に廃業し現存しません。
 なお、広告文の一行目、1962とあるのは1964の間違いです。しょっぱなから間違えているのはいかにも筋モノ系業者さんらしいです。

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