マーシャル諸島は2011年から毎年1回、第2次世界大戦終結70年のテーマで記念切手を発行しています。2011年は1941年の出来事を、翌2012年は1942年を、といった具合に1年ずつ10テーマを選んでいて、今年2015年は最終年の1945年を取り上げています(上図)。5年がかりで計100種にもなるロングセットです。
欧州戦線も含まれていますから、日本だけを取り上げているわけではないとはいえ、正直、図案を見ていると気分の良いものではありませんな。明らかに連合軍寄りのイラストでカチンときます。そもそも日本の場合は大東亜戦争であって第2次世界大戦という括り自体が不適切です。
マーシャル諸島も自力で記念切手を発行できるような国力はありません。他の発展途上国同様、対価を得る目的で国の名義を貸して切手発行業務を代理発行会社(エージェント)に委託しています。マーシャル諸島はずっとアメリカのエージェントに頼りきりです。ゆえにどうしてもアメリカ寄りのデザインにならざるをえません。
かつては日本にもエージェントはあったのですが、なにぶんにも舞台裏の仕事であり、収集家からは裏稼業のようにも思われていたせいで現在は存在しません。それは一見すると健全で望ましいことのように思われがちですが、私見ではむしろ悪い方へと進んでいるように思います。エージェントは基本的にノンポリで、国力の豊かな「買ってくれるお客さんが多い国」目当ての媚びたデザインを仕掛けます。アメリカはもとより今は支那向けのデザインが横溢しています。いずれ支那朝鮮の宣伝戦に迎合した切手が出るのではないかと非常に危惧しています。実際にはなかったことが明らかな「南京大虐殺」、先ごろ公式に捏造と認められた「従軍慰安婦」など、売れるとなったらたやすく便乗することでしょう。
それを阻止するために、国益を守るためにも日本のエージェントは必要です。日本人が虐殺された「通州事件」や、韓国軍がベトナムで行った非道な虐殺およびライダイハン問題等も切手にして全世界に流通させるべきです。
表題のマーシャル諸島の連刷シートから米海兵隊による硫黄島の摺鉢山制圧(硫黄島の星条旗)、米海兵隊の沖縄上陸、日本への原爆投下(トルーマン大統領とキノコ雲)の3種の拡大図も示します。これを見て何も感じない日本人は日本人ではありませんね。