近年、記念押印・引受消印ともに”ちょん掛け”をさもありがたがるような悪しき風潮が見受けられます。明りょうな規程違反ですので、こんなことを繰り返していたら郵趣家・郵便愛好家自身が自分で自分の首を絞めているようなものです。認識を改めさらに啓蒙活動として共有意識を変えていきましょう。押印規程とダメな例を掲げます。どうぞ正しく理解していただきますように。
どの程度消印を切手に掛けるか、はっきりと数値が示されています。記念押印で5ミリ、引受消印で10ミリを守りましょう。消印が印面にかかっていないものはダメ、かかりが少ない”ちょん掛け”もダメです。
なお、引受消印が10ミリなのは、万一郵送中に切手が剥がれた場合、元の郵便物と照合する必要があるため割印の度合いを大きくしてあるのです。このように数字にも根拠があります。
下図は間違った押印の実例です。たまたまスタンプショウ=ヒロシマ2017の記念パーティーで配布された記念カードがアウトでした。案の定、これはよろしくないと指摘されていました。
押印をお願いする私たちの側がちょん掛けを望むのは明りょうな不当要求行為です。
もちろん、郵便局員さん側も正しい押印を励行されることが大前提です。