湯浅英樹さんからご恵送いただきました。私もfacebookで予言していました通り、平成時代と令和時代の判別が困難な状況が生じています。
平成元年5月15日発行・ふるさと切手沖縄版「守礼門」に、令和元年5月15日付の牧志郵便局の風景印でお送りいただいたものです。牧志局は平成4年5月15日に図案改正されていますので区別ができます。
それ以外にももうひとつ区別ポイントがあります。それはカシェの表記です。ふるさと切手の発行が始まった平成元年は「地方切手」と呼称していたからです。世界各国の「地方切手」は、使用を地方に限定したもの。全国で使えるものにはふさわしくないことから財団法人日本郵趣協会(当時)が「ふるさと切手」なるネーミングを提案、翌1990年(平成2年)から郵政もこの名称を正式採用しました。つまり、平成元年にはまだ「ふるさと切手」なる呼称は存在しなかったのです。これが判別のポイントです。
平成と令和の判別困難な時代がこれから約30年続きます。悩ましくかつ面白い時代になりそうです。
(参考・出典:ビジュアル日本切手カタログ Vol.2 P.14)