国際返信切手券 (IRC) の間違った使い方なんてものが実在するなんて考えたこともありませんでした。
鳥取県米子市のTさんが購入したIRCの日付は20161012。それを送った先はギリシャ国営放送局のEPT。放送局ならIRCは見慣れているはずなのに、なんと切手に交換しないでIRCそのものを郵便物にテープ止めしています。
差出人の肩書はDr. (ディレクター) なので、実際の差し出しは新人の部下にでも丸投げたのかもしれませんね。交換済であることを示す20161110の日付印が押されていることから、当該切手は送料相当分として郵便局が徴収したものでしょうか。日本側でも不足料を取るわけでもなく、このまま配達されたように見えます。
IRCを取り外した状態もご覧いただきます。その際、カバーの状態保全のために硬化したテープも取り除きました。黄化した糊成分だけがそのまま残っています。郵便物にセロテープ、マスキングテープの類を使ってはいけないとしつこく訴えているのはこのためです。