切手収集家にふさわしく1900年前後の東南〜東アジアとオセアニア地域の切手を並べてみました。もちろん、これはほんの一部です。ぱっと見ただけでミャンマー(ビルマ)、マカオ、フィリピンなどが抜けてますが、数が多過ぎて手に負えないのでこれだけでやめておきます。
何が言いたいかというと、アジア・オセアニア地域の多くが植民地だったことが一目でわかりますね、ということです。特にイギリス、フランスと、ここにはないオランダ領東インドの3国の支配がとんでもなく大きかった。オランダなど400年近い植民地収奪をしていたのはご存知の通り。
ここにあるわずか16枚の切手だけでもプリント&切り抜いて今の地図上に置いてみてください。ほとんどが植民地ですよ、と言う以前にこの中で独立国だったのはタイ、大韓帝国、大清国、大日本帝国の4ヶ国だけです。さらに大清国は実際には租借地だらけで独立国の体をなしていなかったし、大韓帝国も財政的に成り立たず実際は日本の保護国状態で1910年には日本が併合して消滅します。
太平洋戦争開戦時に真に独立していたと言えるのはタイと日本だけです。
太平洋戦争が起きるまで、アジア・オセアニア地域は英米の植民地で塗りつぶされていました。私たち切手収集家はそのことを日常的な収集活動の中で嫌というほど知ってます。