1941年(昭16)12月8日の真珠湾攻撃、同10日のマレー沖海戦で大東亜戦争が始まって73年になります。
23年前の1991年、当時のブッシュ(父)大統領自らがホワイトハウスで図案を発表したのがこの「第2次世界大戦50年」記念切手シート(10種連刷シート)です。シート中央には大きな余白を設け、そこに1941年時の枢軸国側が攻撃または制圧した地域と戦闘地点を示す世界地図を描き、アメリカ参戦までの経緯を周囲10種の切手で表しています。
当時の解説文を読むと、連合国側から見た偏った歴史観で汚らわしい限りです。しかし、いまだに基本的には何も変わっていないことに対しては我々自身の努力不足を反省しなくてはなりません。頭から湯気が出そうなひどい文章ですが全文を掲げることにしましょう。
切手図案は上段左上から
(1)中国への物資補給路ビルマ道路
アメリカは日本と戦闘中の中国にこの道から物資を援助した。
(2)参戦前、徴兵制によって軍事訓練を受ける若者たち
(3)連合国側への武器貸与
アメリカは、イギリスの戦争資金が底をついたため、41年3月には武器貸与法を可決し、正式に対英援助に踏み切った。
(4)大西洋憲章発表
F.ルーズベルト大統領と英首相チャーチルはカナダ沖で会談し、枢軸国側に対する戦争目的を明確にした。
(5)アメリカは”民主主義を守るための武器庫となる”
41年10月、武器貸与法がソ連にも適用される。
下段左から
(6)41年10月31日、航行中の米駆逐艦ルーベン・ジェームズがドイツ戦艦に撃沈される
(7)市民の防衛
ガスマスクでアメリカ本土戦に備える。
(8)初めての救助船が41年12月30日出航
(9)41年12月7日、日本の真珠湾攻撃ー下図左
(10)真珠湾攻撃の翌日、アメリカは日本に宣戦布告ー下図右
といった具合で、そもそも米英蘭がアジア地域を植民地化していた事実に対する反省は見事に皆無。アメリカの言う正義とは、民主主義の名を借りた欺瞞であると、彼らはベトナム戦争に負けた1975年になっても本当に理解できたのかどうか非常に疑わしいものがあります。
侵略と言うか解放と言うかは単に立場の違いによるものでしかありません。我が大日本帝國は断じて侵略戦争は行っていません。自分が生きている間に誤った歴史認識が正されることを強く望むものです。