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そんな遠くない国のそんな昔じゃない話・・・

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Abu01

 先週の小倉での切手即売会で気が付いたら買っていました。ええ、タチの悪い風邪が抜けきっていなかったのでタチの悪いパ○ンスタンプ某にそそのかされたようなものです。
 確か1998年の発行だったと思いますのでもう15年も前のことになります。当時のクリントン大統領とモニカ・ルインスキさんの不倫スキャンダルを切手にしたというのでそこそこ話題になったものです。はい、もちろん、悪い意味で(笑)。
 見ての通り、スターウォーズをパロディに利用した絵です。クリントンが剣の代わりに持っているのは葉巻、モニカさんが左手に持っているのは脱いだ司法研修生の制服、バックのベイダー卿はスター検事補の顔、後ろで睨んでいるのはC3POではなくヒラリー夫人、その隣のR2D2の顔はお嬢さん・・・とまあお下劣な限りです。どこまで覚えていらっしゃいますか?。
 こんなふざけた切手が許されるわけがありません。旧ソ連の構成国のひとつグルジア、さらにその中の自治共和国のひとつがアブハジアです。独立するぞ、否、そんなことは認めない・・・とモメまくっている最中、アブハジアの名をかたって(あるいは郵政関係者を買収して)切手代理発行エージェントが勝手に作り、勝手に国際郵趣市場に流通させたものです。
 そもそもアブハジアは万国郵便連合UPUに加盟していませんから国際法的にも正規の郵便切手とは認められていません。実際に郵便使用された例もまったく見つかっていません。

Abu02 実は、切手シートだけならとうの昔に入手していました。こんなゴミをなぜ買ったかと言うとシートにあてがわれていた左の販売用台紙がお目当てだったからです。今はもう存在していないでありましょう、自称「日英郵趣協会」こそはこのような話題の切手類を輸入する日本の総元締でありました。販売活動は非常に熱心で、このような台紙をわざわざあつらえ、裏面には説明文まで記述しています。記録性という意味では残すに足る付属資料だと考えています。怪しい素性であればこそ、発売当時の関連資料は重要です。
 というような説明をきちんと語っているのに、○インスタンプ某のオヤジは明らかに小馬鹿にした眼差しを向けるのですよ。困るなあ、こういうバイヤーは(笑)。


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