某パインスタンプの松本社主におばか呼ばわりされながらも日夜ゴミと奮闘し新たな価値観を発掘し続けているスギヤマです。ご機嫌いかがでしょう。
さて、今回も面白い発見・発掘がありましたのでご報告します。特に音楽切手コレクターの皆さんへお知らせします。
全国各地の郵政局(当時。現在の支社)が創意工夫を凝らして作成した販売用パックを見ていました。表紙にMini Pianoと表記されていますが中身はなぜか第3次国宝シリーズを納める仕様になっています。その右下に、キーボードを押すと実際に音が出た電池式らしいミニピアノがセットされていました。パック台紙部分にも「保証期間 6ヶ月」とあるくらいですから既に音は鳴りません。サイズは縦47mm×横96mm×厚8mmです。こんな販促品を作っていたとは興味深いですね。
パック台紙に描かれたイラストは第3次国宝シリーズの第1集から4集です。また、黒ハウイドは記念切手サイズ横2種、縦3種、大型記念切手サイズ縦5種が納まるように貼られています。これに適合するのは同第1集から5集になります。それらを考えあわせますと1988年(昭63)9月26日発行の第5集以降〜1989(平元)1月20日発行の第6集以前までの頃に製作されたものだろうと推定されます。
また、パック表紙裏には「琵琶湖周航の歌」「かもめのすいへいさん」「東京音頭」の3曲の歌詞が印刷されています。いずれも著作権が切れてパブリック・ドメイン化しているのでJASRACの著作権表示がないのも注目点のひとつでありましょう。
販売内容が音楽関係切手ではなく国宝切手なので、音楽切手コレクターの方々もひょっとして見逃しておられませんでしょうか。