Quantcast
Channel: HYPER Philatelist
Viewing all 1683 articles
Browse latest View live

第3回 We Love Kitte in KOBE

$
0
0

 新幹線新神戸駅からほど近い会場のようです。これなら私も山口県から間に合う時間に辿り着けそうです。3回目にしてやっと初参加をと思っております。

2017121903



奈良県内簡易郵便局のポスト型はがき

$
0
0

 お互いがまだ若い高校生いや中学生?頃からの収友・村中裕治さんからご恵送いただきました。ありがとうございます。
 これまでも記事にしたことがありますように、簡易郵便局のポスト型はがきはたいへん少ないです。1局だけでも珍しいのに2局もとは畏れ入りました。
 特に百済簡易郵便局さんなんか見事な局名スタンプですね。こういうのを見ると旅行貯金にハマる人の気持ちがわかりますな。

<参照>
珍しい簡易郵便局のポスト型はがき
竹島簡易郵便局のポスト型はがき

2017122101

2017122102


12月31日閉園のスペースワールド

$
0
0

2017122103

 走る切手収集家こと鉄人郵趣家の湯浅英樹さんからご恵送いただきました。マラソンの遠征のつど、かならず郵趣活動も実行される気力・体力・知力に敬服です。
 今回は、17日(日)に行われた防府読売マラソンを2:54’42”で完走されたそうです。はい、急ぎ原稿に追われてJPS防府支部例会をすっかり忘れていたあの日です。その翌日に九州に渡られたようです。畏れ入りました。


東京駅の郵趣品

$
0
0

 小堀俊一さんからご恵送いただきました。東京ステーションギャラリーさんのA4判ポスターに東京中央郵便局の風景印を押してくださいました(宛名ラベルはきれいに剥がしました)。私も美術館回りは好きで、ポスターへの記念押印はちょいちょいやっておりますのはすでにあれこれご紹介済。その筋目をご理解いただいてのことと感服です。ありがとうございます。

2017122201

 丸の内側駅前広場完成の新聞報道も添えていただきました。”東京帝都”の威厳が感じられる立派な佇まいです。この光景もいずれフレーム切手、絵はがきなどに登場することになるでしょう。それが後に至って、時代特定の重要なマーキングになります。2017年(平29)12月7日、この日をしっかり記録しておきましょう。

2017122202


さようならKKR広島

$
0
0

2017122203

 長年、郵趣イベント会場として重宝していたKKR広島が来年3月いっぱいで閉館することが決まりました。広い宴会場が使えるのは1月までということで、例年2月に開催していた切手のつどいを1ヶ月前倒しとなりました。よって”広島切手のつどい2018”は1月21日(日)の開催です。

2017122304 残念ながら、広島切手のつどい2018には行けません。これまで展示物の貸し出しなど裏方で協力していたWe Love Kitteに第3回目にして初参加し、その翌日には知り合いのイラストレーターくんの個展に行くことになったからです。ともに場所は神戸。さすがに定刻内に広島に戻るのは無理です。

 そこでご提案です。私は無理ですけれど、広島に参加される方はぜひ”さようならKKR”の郵趣イベントお別れカバーを作ってみてください。KKRにはオリジナルスタンプも備え付けられています。白島商店街のマスコット”はくぽん”です。これに日曜開局している広島中央郵便局の風景印はいかがでしょう。
(図はこの春6月に行われたスタンプショウ=ヒロシマ2017記念パーティーの際に作成したものです)


QRコードリーダーで読んでください

$
0
0

 お気楽で楽しい話題です。図版をクリックすると大きな画像が開きます。お手元のスマホやタブレットのQRコードリーダーを起動して読んでください。そこに示されたURLにアクセスすると切手図案になっている楽器の演奏を聞くことができます。
 切手の題名は「ブータンの楽器」です。連刷シートと小型シートのセットで、9月1日付で発行されたものです。ブータン最初のQRコード入り切手です。かつてレコード切手の発行で名を馳せたブータンもついにIT技術の活用に転換でしょうか?!。

2017122401

2017122402


指定場所配達のお知らせ

$
0
0

 ここ数年、配達ボックスの普及が進んでいます。再配達による配達員さんの過剰負担を減らそう、労働環境を改善しようという一連の社会的要請によるものです。これは日本郵便さんのみならず一般の宅配便業者も含めた共通の問題です。2017年4月には宅配ボックスの設置費用の半額を補助する制度(国土交通省)も始まりました。

 日本郵便さんは不在通知と同じサイズの”指定場所配達のお知らせ”を全国的に使用中です。民間の配達ボックス(はこぽす以外)あての場合、ゆうパック用はピンク色の用紙、それ以外は緑色の用紙を使い分けておられるようです。
 ところがこのたびご寄贈いただいた京都中央郵便局のものは全く違う仕様でした。違うけれども名称だけは”指定場所配達のお知らせ”と統一されていました。これ以外の表記はいまだ目にしたことがありません。

 日本郵便さんはもちろんのこと、ヤマト運輸さん、佐川急便さんの同様サービスについてもわけへだてなく収集しています。普及期の史料収集と記録は特に重要だと考えているからです。図の用紙は、捨てられることなく幸運にも私のところに来てくれました(20171227付)。

2017123001


アパホテル宿泊記念

$
0
0

2017123001_2

 仕事で宇都宮に行かれていた池澤克就さんからご恵送いただきました。いつもありがとうございます。ご本人の付記に”ある意味、エコー年賀の適正使用例かもしれません”とありましたが、まさにその通りですね。アパホテルの住所印を押してもらったセンスが光ります。(消印は宇都宮宿郷 29.12.27)

2017123002 当地にもアパホテルはありますし、このエコー年賀はがきの未使用も入手しています。しかし、もともとの販売地域は東京都港区、中央区、文京区だけです。リアルに出張や旅行宿泊利用をしているわけでもないのに、都心から遠く離れた山口県で同様品を作成することに意味があるのかどうか。
 郵趣記念品作成において私は”実際に行ったのかどうか”を重要視しているからです。もちろん、その点はさまざまな意見があろうかと思います。



仏カルトール社製切手は接着力が弱い?

$
0
0

2018010101 横山裕三さんからご恵送いただいた年賀状です。いつもありがとうございます。昨年12月上旬に出現した仏カルトール社製オフセット印刷の50円、1円切手である旨、裏書きをしていただいたことで、剥がれたのは50円切手だと特定できます。以前からカルトール製切手の裏糊は接着力がやや弱いとの話は聞いていましたが、本例はその格好の証拠例と言えます。
(江戸川郵便局さんの機械年賀印と手押し年賀印の両方が押されているのも吉です)


戌年なのに猫

$
0
0

2018010201 ここのところ不思議に猫関連郵趣品が届きます。図は池澤克就さんが昨年12月にお送りくださった新宿区立漱石山房記念館の記念スタンプ付きはがきです。消印も同館にある猫塚が描かれた牛込郵便局さんの風景印です。

 そんな折、日本関係の実逓カバー類をチェックしていたら偶然にも木村喜久弥氏(1921-1959)直筆のエログラムを入手しました。氏は本来はアメリカ経済史、中南米古代史の研究者。ですが本業とは別に1954年(昭29)に「ねこ:その歴史・習性・人間との関係」を出版された猫学の先駆者として知られています。宛先は本業研究関係のAvery O. Craven教授あて。消印は静岡 26.4.18 前8-12。
 猫切手コレクターさんにとっては貴重品ではないでしょうか。特に木村氏は38歳という若さでお亡くなりになっていますので、直筆アイテム自体がそんなに残されていないものと類推されます。

2018010202

2018010203

 猫の日が制定された昭和62年2月22日の初日印も所持していますし、なぜか三代目江戸家猫八師匠の直筆はがき(日本橋 32.8.15)まで持っています。持っていないのは生きた猫だけです。

2018010204


年賀2018トピック(1)

$
0
0

2018010301 2日は本来普通郵便の配達はお休みのはずなのに配達があったかと思えば、昨日が配達指定日だったものが今日配達されたり(左)、このお正月は例年にはないトピックが記憶されることとなりそうです。
 その際たるものが年末期におけるゆうパックの集中です。ヤマト運輸、佐川急便の相次ぐ値上げで、大量の荷物がゆうパックに流れました。東京・大阪で5割増、福岡でも2割増と聞いています。受信したゆうパックやレターパックの検索結果(追跡記録)は必ず確認しているのですが、某日の京都中央局では同じ郵便物が時間違いで3回も記録が残っていました。関係者さんにお尋ねしましたらパニック状態の証拠だということでした。記録を訂正・削除することもできるのだそうですが、それすら手が回らなかったのだろうとのこと。(参照記事:検索結果を残そう
 この3月にはゆうパックも料金値上げになりますので、年末年始の業務集中もしだいに収まるものと思います。

■年賀状は52円、記念押印は62円
 平成30年年賀については、平成29年12月15日から平成30年1月7日の間に差し出される「年賀はがき」に限って52円で引き受けるとされた反面、この間における記念押印については62円とされ、現場に混乱をきたしたようです。
 年賀はがきとそれ以外の普通郵便扱いのはがき料金が異なる例は50年前にもありましたので、私たち郵趣家はさほど驚きませんでした。しかし、当時は記念押印の習慣はほとんどなかっため、引受消印(年賀はがき限定)と記念押印で料金差があることで混乱したのはほぼ初めての経験と言っていいでしょう。
 そこで大晦日の記念押印は62円切手、元旦の年賀はがき差し出しの引受消印は52円年賀切手、の見事な”料金違いのサドル便”をご恵送いただきました。お見事です!。

2018010302

■青い輪ゴムの意味
 配達された年賀状は青い輪ゴムで束ねられていると思います。これは年末の配達準備中に年賀状の宛先を全部確認しましたという意味です。普通の輪ゴムの場合は宛先を確認していないという意味なので、配達員は配達に持ち出さないようになっています。チェックは複数の配達員の目で確認します。
 なおインクジェット紙は長い間輪ゴムを付けたままにしておくと輪ゴムの色が葉書に写ってしまいます。配達後は直ちに取り外しましょう・・・以上、現役局員さんからの受け売りでした。

2018010303

■初めて届いた喪中はがきの返礼品
 2014年(平26)10月14日から販売開始された喪中はがきの返礼品、お線香たよりの「翠麗」を初めて受け取りました。これまでも郵便窓口脇に置いてあるのは気がついていましたけれど完全にノーマークでした。しかも郵趣家ではない親戚からというのは印象的です。郵趣家といえども知っているようで盲点はあるという何よりの証拠です。おおいに反省しなくてはなりません。
 消印は地域区分郵便局の山口郵便局 29.12.30です。250円料金の文通週間130円+普通120円も非郵趣家によるナチュラルな貼り合わせです。

2018010304

■社員限定版の東京2020寄附金付き年賀はがき
 ブログ記事を見ていただいてのご恵送が10枚以上ありました。もちろん、日本郵便社員さん差し出しの正規の用途です。何らやましいものではないものの、万一にでもご好意を仇で返すようなことになってはいけませんので、プライバシー処理を施した上でお3人さん方のみご覧いただきます。数えてみましたら12月1日に発売された一般向け3種より、こちらの方が到着数が多いという皮肉な結果になりました。(参照記事:日本郵便社内には椋梨藤太がいる

2018010305

 中国人の友人が”日本はいい国だけどしがらみが多すぎる。物事がなかなか決まらない。決まった時にはタイミングを逃して手遅れ。その失敗を気にしなさすぎるし誰も責任を取らない。社会にダイナミズムがない。”と言うのも当たってるなと身近に感じたことでした。

防府切手のつどい2018のご案内

押印万歳・タトウ天国(2)

$
0
0

 1月28日(日)開催の防府切手のつどい2018の販売品の一例をご紹介します。年末年始期間中もご寄贈品を多数頂戴しましたので整理を進めています。これからご紹介します下記もほぼ複数以上ありますので、来るべきつどい当日に早い者勝ちでお求めください。どれでもなんでも1点20円です。
 これ以外に実逓カバー類も5箱はご用意しますので終日掘り出しをお楽しみください。

■和紙モノ
 昭和55年5月5日の55.5.5の日以降は多種多様なタトウ、押印台紙、カバー、カード類が作られるようになりました。逆にそれ以前はバリエーションが多くありません。創意工夫のあふれた”作品”は注意して残すようにしています。
 金銀の箔を漉き込んだ和紙に和歌とイラストを印刷し、これにゆかりの局の風景印を押しています。数種類でセット組みされていましたので、当時はけっこうなお値段がしたものと思います。(京都北 53.117)
2018010501

■松山千春ふるさと盆踊り記念特集
 北海道足寄の誇るスーパースター松山千春。ふるさとの盆踊り大会のステージにも登場されていたことがわかります。見るからに素人撮影の写真をタトウ内面に堂々と載せているなど、今ではプロダクションがOKしないのではないでしょうか。当時の世相と権利意識そして松山千春の毛髪量をしのぶに十分な逸品です。(足寄 56.8.8)
2018010502

■7.7.7記念スタンプ帳
2018010503 スタンプ帳と題されてはいますがよくある2つ折りのタトウです。本品のみどころは表紙が錯視になっている点です。外国切手では100件以上の採用例があるものの、残念ながら日本切手では正刷切手はもちろんのことフレーム切手でも採用例がありません。かろうじて第45回札幌雪まつりの絵入りはがきのパッケージ(1994)に錯視立体視トリック印刷があるのを確認しているのみです(左)。本品が数少ない2点目の確認例です。
 タトウ表紙にはこのように書かれています「遠方に焦点を合せたまま、10cmくらいに目を近づけて見続けてください。流れ星が見えてきましたか。」・・・実は自分はこれが苦手でぜんぜんだめです、見えません。(相模原 7.7.7)
2018010504

■魔法使いサリーのひな祭り切手帳
 飛び出す絵本式のタトウも好きです。さらに光プロ・テレビ朝日・東映動画のコピーライトが表示されている立派な作りです。著作権関係も収集対象ですので、版権許諾証のシルバーのラベルが貼られていることもポイントが高いです。
 一郵政局(当時)が適当に作ったものではなく、広告代理店を介して光プロさんにデザインしてもらったことが一目瞭然です。これほどのハイクオリティーな郵便商品、発行当時に目にした記憶がありません。インターネットが普及する直前のアイテムだからでしょう。(平 3.3.3)
2018010506
2018010505

■東北版地方切手発行記念色紙
 今に続くふるさと切手は、史上初の消費税導入初日に発行されました。長野(信越)の”お猿の温泉”とこの山形(東北)の”サクランボ”の2種がその第1弾です。小ぶりの色紙を特別にあつらえての押印台紙に寒河江郵便局長さんの挨拶状を添えてありました。並々ならぬ意欲を感じます。
 なお、当初は”ふるさと切手”ではなく”地方切手”と呼ばれていたこともよくわかる品ですね。(寒河江 1.4.1)
※参照記事:初期ふるさと切手
2018010507

■ホットラミネート加工品
 良かれと思ってかホットラミネート加工こといわゆるパウチされた押印台紙類をまれに目にします。挟み込んだフィルムの内側に糊が付いていて、それを高熱で溶融し圧着するので、加工後に切手を傷めることなくフィルムを剥がすことはできません。私自身が仕事でラミネート加工機を操作していたことがあるので、これをやってしまったら終わりだということはよく知っています。
 日本郵便における規制緩和・バブルの残照”郵トピア”も収集対象なのでロゴ入りはマストアイテムでもあるのが悩みどころです。(旭川 1.2.12)
2018010508

■かんぽのタトウ
 当時の郵政省は郵便・貯金・保険の3本柱。郵便以外でもまれに記念押印台紙・タトウの類を製作しています。これは往時、かんぽのイメージキャラクターを勤めていた酒井法子さんが表紙に登場しています。後にヘビーなドラッグ・クイーンだったことがバレてしまうとは・・・・。(函館中央 9.9.9)
2018010509

■郵趣会名義の郵便商品
 1999年(平11)春、不明朗会計であるとの会計検査院の指摘により、5月1日以降の郵趣会名義の郵便商品が禁止されました。ゾロ目・連番関係のタトウ類ではこの11.1.11が最後になります。これ以後、禁止されるまでの約3ヶ月半の間に郵趣会名義の郵便商品(タトウに限らず)があれば是非とも入手したいです。(岩見沢 11.1.11)
2018010510

※参照記事:押印万歳・タトウ天国

リコール郵便・お詫び郵便

$
0
0

 全国ニュースになった事件事故も郵便資料があるものであれば入手と保存につとめています。

■タカタ製エアバッグのリコール
 世界規模のリコールに発展し総額一兆円を超える負債を抱えて経営破綻しました。エアバッグのインフレータ(ガス発生装置)の欠陥がマツダのデミオ、ボンゴなどにも該当するという通知郵便です。該当するメーカーはホンダ、トヨタ、フォード、日産と多社にわたっているため、本状を受け取った方も多いことと思います。
 日付の表記がないので時期を特定することはできませんが、国土交通省へのリコール届出が2016(平28)年6月30日ですので同〜翌年のものと推定されます。

2018010801

2018010802

■ソニー生命保険会社元社員による詐取事件
 これも全国ニュースになりましたのでご記憶の方も多いことでしょう。2017(平29)年7月18日にプレスリリースされ、受取人へは約2ヶ月後の9月11日に配達されています。本便のように日付入り会社印があると郵便消印がない場合でも資料性が確保できますのでありがたいです。

2018010803

2018010804

 注目点はもうひとつあります。通知コードによる顧客管理システムの採用で、いわゆるプライバシー保護シール貼りの手間と経費を削減していることです。私は初めて目にしました。

2018010805


小ネタです

$
0
0

2018010806

 ゆうパック配達済通知はがきをたまたま送り返してもらったことで気がつきました。うちの担当である小郡郵便局さん、配達日付印の年号表記が「’29」になっています。これでは2029年になってしまいます。そうです、不要な「’」マークが付いてしまっています。
 今年2月末いっぱいで郵送による配達済通知サービスは、制度開始以来34年にして廃止されます。配達日付印は郵便印である必要はないとのことで各局がオリジナル印顆をあつらえています。はがきの余白に印刷されている広告・告知も様々な種類があります。手に入れられるのはあと2ヶ月のみですよ。



絵馬型合格祈念はがき

$
0
0

 九州では毎年恒例になった変形郵便はがきです。在庫がなくなるまで希望者に無料で配布されます。フォルムカードと同じく郵送時には120円切手を貼ってください。

2018011001


やっぱり年賀状交換はやめるべき?

$
0
0

 今朝放送のFM番組クロノスで郵便学者の内藤陽介さんが年賀郵便について語られていました。年賀状の交換は文化である。文化とは無駄の集積なので効率で判断できるものではない・・・のご指摘には全くその通り、腑に落ちるお話でした。
 私自身は郵政民営化と同時に年賀状交換を辞退しますと宣言しました。企画ものの郵政はがきが多いため、なし崩し的に復活めいた発受信がないわけではありませんでしたけれど、内藤さんのお話を聞いて、やはり一線を引くべきかと思い直したところです。

2018011002

 図の左側、矢印で示した料額印面下部の模様に注目してください。これは消印を省略しますという意味の表示で、郵趣用語では”プリキャンセル”と言います。ところが昨今はオリジナル年賀や広告付き年賀が増えてきて、本来あるべきプリキャンセルの意味が薄れ、ただの広告スペースと化してしまっています。
 例としてお示ししますアパホテルさんの広告付き年賀をご覧ください。消印は”省略することができる”であって”省略しなければならない”ではありません。しかし、このデザインは明らかに消印しないことを前提にしています。アパホテル社長さんの顔に重ならないよう、差出人さんのご配慮で年賀印の方が右側にシフトした位置に押印されています。これではあべこべではないでしょうか。料額印面の下に、せめて切手1枚分の余白があって、そこに年賀印が押されていたらなんと美しい視覚的ハーモニーだとは思われませんか?。外国に差し出す際に18円切手を加貼するスペースにもなりますよ。

 西暦2,000年のミレニアムイヤーの際に和欧文機械印に「年賀」の刻印をセットしてすべての年賀はがきに押印するサービスが行われました。今は地域区分郵便局も増え、押印機の性能も上がりましたし、同等の年賀印を押すのは容易になったのではないか?とfacebookに書いたもののあっさり否定されました。ミレニアムの時、想像以上にコストがかかったのでやっぱりダメなんだそうです。20年近い年月が経過しているというのに、いまだに機械が押すコストが大問題になるなんて、それじゃ機械化(自動化)の意味自体がないと思ったのですが、そこはそれ、私もオトナなのでそれ以上は言いませんでした(笑)。

 しかし、内藤先生のご説の通り、年賀状は文化であって文化とは無駄の集積、効率で判断すべきものではない・・・のであれば、差し出す側は従来と変わらぬ手間暇をかけているのに、日本郵便さんだけがコストを言うのは不公平ではないでしょうか。ある程度のコストも必要経費だと割り切って、何か新しい工夫をしないと年賀状文化は廃れるだけではありませんか?。
 消印がないのではただのカードと変わりません。ただのカードならSNSやLINEで画像を送りあうのと大差ないどころかきわめて低コストで済みます。そこまでいくともはや郵趣とは言えません。
 我々ユーザーもコストを第一に考えれば年賀状をやめるのがもっとも合理的な結論になります。年賀印もない素っ気ないただのカードなら・・・やっぱり年賀状交換はやめるべき?


年賀2018まとめ

$
0
0

 このたびの年賀取扱は自分でも理解が足りなかった部分が多いと痛感しましたので後学のためにまとめました。

<前 提>
・年賀取扱郵便の対象は第1種(25gまで82円、~50gまで92円、ミニレター62円)と第2種。
・盲人用点字(第4種)の定形郵便サイズも含まれる。

・年賀取扱期間は12/15~1/7。

・年賀取扱郵便は特殊取扱にできない。

・外国郵便は年賀取扱の対象外。

・在日米軍基地あて郵便(APO,FPO)も外国郵便扱なので年賀取扱の対象外。

(1)年賀はがきのみ10円割引の52円料金を適用
・差出期間は12/15~1/7。
・はがき表面に「年賀」の表記があること。
・私製はがきでも「年賀」の表記さえあれば52円料金を適用。
・はがき表面に「年賀」の表記さえあれば年賀以外の用途でもかまわない(内容不問)。
・52円の料金証紙(メータースタンプ)も発券日の日付入りのまま適用。
 ※図版参照/大澤瑩時さん提供

(2)年賀取扱期間でも取扱内容が細分化
[12/15~12/28]
・25日までに投函されれば元旦に配達(26,27,28日は対象外)。
・郵政はがき利用の年賀はがきは原則として消印省略。
・第1種と私製はがき(52円切手貼り)は原則として年賀印押印。
・引受消印は年賀印のみ可。
・年賀印の記念押印は不可。
・一般の記念押印は可能だが額面62円以上(52円ではだめ)。

[12/29~1/7]
・元旦配達は保障されない。
・郵政はがき利用の年賀はがきは原則として消印省略。
・第1種と私製はがき(52円切手貼り)は差出日当日の消印押印。
・年賀印の記念押印、引受消印とも不可。
・年賀印以外の普通通信用日付印、特殊通信日付印は記念押印、引受消印とも可。
 →引受消印は52円、記念押印は62円以上で可。
 →1/5に日本の建築シリーズ第3集が発行されたため、ハト印、絵入りハト印も52円料金の引受消印のみ可。
・1/8のポスト上り第1便まで52円料金が適用された。
 →8日が祝日のため取り集めのない一部地域では9日のポスト上り第1便まで延長された。

(3)特記事項
・宅配業者の料金値上げにより年末年始にゆうパック取扱量が激増した。愛知県豊田市ではその影響による年賀はがきの遅配が新聞で報じられた。
・日本郵便社員限定販売・使用可の東京2020応援年賀はがきが200万枚発行され物議を醸した。
・一般向けに12/1に東京2020(2種)と平昌冬季五輪(1種)応援年賀はがき(寄附金付)が各100万枚発行された。販売実績は地域格差が極めて大きく、地方ではほとんど売れなかったが東京では早々に売り切れた。

2018011201

自然災害と郵便

$
0
0

 来たる1月20日(土)に開催されるWe Love Kitte in KOBEに8リーフ作品を展示します。ご当地ゆえに阪神淡路大震災を軸に、郵便に見る災害の痕跡と記録を郵便資料等を使って表現したものです(図版はその一部です)。

 災害用郵便の中でも、規定はあるけれど実際の使用例が極めて少ない速達便が第1リーフ。生々しい被害状況を伝える手紙文をはじめ、復興の歩みと他地域の災害もご紹介します。具体的には新潟県中越地震(H16)、東日本大震災(H23)、口永良部島噴火(H27)、熊本地震(H28)、平成27年台風13号(被害を受けて曲がってしまった台湾の”萌えポスト”)などご覧いただきます。


 イベント当日のみの限定公開となります。どうぞご参加&ご覧ください。

第3回We Love Kitte in KOBE(公式facebookページ)
 実は第1回の時から裏方で協力していました。第3回にして初めて参加し、なおかつ作品展示をします。郵趣用名刺を箱ごと持参しますので名刺交換をどうぞよろしくお願いいたします。

2018011301

2018011302

2018011303


ワールド・スタンプ・ナウ 第152回

$
0
0

2018011401

 郵趣2月号が校了しましたので恒例のチラ見せです。常識では滅多に起きないと思われる事態がまた発生しました。グリーンランドと仏領南方・南極地域どうしでここまで同じそっくり図案なのに、一方の仏領南方・南極地域は共同発行とは認めないと主張しているのです。なんらかの大人の事情があるのでしょうが、そんな話を郵趣に持ち込んで欲しくないですね。躍動的な素晴らしいデザインです。そんなことでケチがつくのはもったいないです。
 この切手、実は変なところがあります。郵趣誌上ではおちゃらけ話は自粛したのですが、よく見るとコウテイペンギンは海面上を歩いています。右端の切手はオジロワシが魚を捕まえて飛び立つ瞬間を描いています。海面から勢いよく水しぶきが上がっているところまで丹念に描き込まれています。コウテイペンギンの足下あたりだけ白っぽくなってはいますが、そこだけ結氷していると言うにはかなり無理があるのではないでしょうか。ひょっとして、そこが片想い共同発行になった理由だったりして(まさかね)

 欄外注記に深刻なことを書きました。郵趣イベントで長年利用していたKKR広島が3月に閉館します。実質的には今月いっぱいまでしか使えません。山口県下松市のザ・モール周南も営業譲渡されて8月からゆめタウンに変わります。棟続きのスターピア周南が郵趣イベント会場でしたが、ここも3月からリニューアル工事に入り、その後の使い勝手はよく見通せていません。
 郵便局舎のレンタルスペース事業化をぜひとも進めていただきたいと思います。切手の会は金銭のやり取りがあること、セキュリティーの問題があること、駐車場スペースに余裕がないこと、加えて野村不動産の買収問題が頓挫したこと等々課題があることは承知しています。しかし、イベント会場不足に悩んでいるのは何も切手の会だけではないでしょう。


Viewing all 1683 articles
Browse latest View live