フィラメイト7月号に面白いシートが掲載されていたのでお勧めしておきたいと思います。
中央の縦目打を挟んで横2連でフルシートになる変わった構成です。寸法はフルシートで縦80mm×横281mm。左右対称のため切手の並び方も左右では逆になっています。真ん中で半裁したものは小型シートとして単体でも流通しています。
小型シートが横並びで販売された例というのは当たり前のことながら少ないです。類似例ではサントメプリンシペが2002年に発行した「ロートレック切手帳」(下図左)が近いでしょうか。なお、念のために確認を取りましたところ、つながった状態では連刷シート等ではなくあくまでも切手帳とのことでした。しかもテートベッシュ構成です。
それ以外ではほんの昨2012年、ソロモン諸島が24種もの大量発行をしたマスター・シートも近いかもしれません(下図右)。シートの中央に目打が施されていてやはり左右に分割できます。未分割の状態では5種連刷シートで販売されるとともに、切り離して左は4種連刷シート、右は単片1種を納める小型シートとして別々に販売もされています。
そんなイレギュラー構成のシート例の始まりともいえるのがこのペトロドボレツの噴水です。変形シートのさらに変形構成シートという変り種です。面白切手に興味をお持ちの方はぜひ入手されてください。フルシートで980円という値段も適価だと思います。