切手発行初日の朝に先着300人(通)だけに無料で配布される東京中央郵便局のオリジナルカバー(東中カシェ封筒)についてはこれまでも取り上げてきました(例:前代未聞の文字だけカシェ)。新切手を買ってくれる人に対する一種のサービス品、ノベルティー品であればこそ、完集を目指す人がいても不思議ではありませんが、なぜかこれまでお目にかかったことがありません。不要品再分配でファンタスティック・スタンプクラブ(FSC)に寄贈していただいた郵趣品の中から、その東中カシェ封筒に関して2点拾い物がありましたのでご紹介します。
【カシェ反転】
ふるさと切手「証誠寺の狸ばやし」のカシェ、原画を描かれた職員の方のサインが鏡字であることから反転していると思われます。パソコンで正図に戻してみたのが左図ですけれど特におかしいところはありません。想像ですが製版時の単純ミスのような印象です。真相はいかに?。
【過去最高の・・・】
下図のどこがトピックなのかおわかりでしょうか?。特印には会場となった広島広域公園陸上競技場こと広島ビッグアーチ(現エディオンスタジアム広島)が描かれています。その線図をまんまパクってカシェにしています。小さい図を拡大した際の欠点である描線の震えが顕著です。作図時間がなかったのか、あるいはやる気がなかったのか、ここまで手抜きなカシェは前代未聞です。一体なにがあったのでしょうか???。
注:カシェ反転のFDCは2通余部がありますので次回のファンタスティック・オークションにお出しします。